健康食品関連事業

当社では、調味料エキス製造経験の中で培った酵素分解技術を基に、血圧上昇抑制機能を持つ、保健機能食品対応素材 「サーデンペプチド」をはじめとする機能性食品素材、並びに、関連する健康食品の研究・開発・製造・販売を行っています。

イワシ抽出ペプチド

当社では、機能性食品素材としてイワシ抽出ペプチドの製造、販売を行っています。タンパク質とその分解物であるペプチドおよびアミノ酸は、私達の細胞の中に広く分布し、筋肉となったり、体内酵素やホルモンなどを作って生命の維持に重要な役割を果たしています。
「イワシ抽出ペプチド」は、新鮮なイワシ(サーデン)を原料として、私たちが魚を食べたときに体の中で消化される過程と同じ製法で作られ、アミノ酸が2~10個程度つながったオリゴペプチドを主成分としています。
その中でも「バリルチロシン(Valyltyrosine, Val-Tyr, VY)」というジペプチドは、高血圧の90%を占めると言われる本態性高血圧を抑える働きがあり、その降圧作用の安全性と持続性とが臨床試験で実証されています。

取り扱い商品

イワシを酵素分解し、アミノ酸が2~10個程度つながったオリゴペプチドを主成分としています。イワシタンパク100%の天然機能性素材として、幅広い利用ができます。当社では、特定保健用食品、機能性表示食品向けに「サーデンペプチド(海外向け商品名:VALTYRON®)」、一般健康食品向けに「イワシ抽出ペプチド」があります。

血圧上昇抑制のメカニズム

当社は、九州大学をはじめとする公的研究機関とともに、20年近くの長きにわたり、イワシ抽出ペプチドによる血圧上昇抑制機能に関する研究を続けてきました。これらの研究の結果から、「イワシ抽出液に含まれるバリルチロシンが、アンジオテンシン変換酵素の機能を阻害することで、血管収縮を促進するアンジオテンシンIIの産生を抑え、血管の収縮を抑制することで、高めの血圧を低下させる機能を示す」という仮説を導きました。さらに、「口から取り込まれた、バリルチロシンが、腸管から血管へと移行されることで、上記の活性を示す」ことを裏付けるヒト臨床データも得られています。

その他の健康食品関連製品

オイスターペプチド

「牡蠣(かき)」=「海のミルク」
こう呼ばれる理由は、乳白色の身とそこに含まれる豊富な栄養素にあります。実際、牡蠣には各種ビタミンやミネラル、必須アミノ酸がバランスよく含まれ、中でも亜鉛の含有量は全食品中でもトップクラスです。他にもグリコーゲンやタウリンなど私達の健康に役立つ成分が多く含まれています。
オイスターペプチドは、当社のエキス化技術により、牡蠣を丸ごとパウダー化し、これらの成分をギュッと濃縮しました。牡蠣の濃厚な旨みと豊かに広がる風味を閉じ込めています。

オイスターペプチドの特徴

① 広島県産の牡蠣を使用
 瀬戸内海の豊かな恵みを受けて大きく育った牡蠣(Lサイズ以上)を入手し、原料としています。

② 牡蠣を丸ごとパウダー化
何も足さず、何も引かない・・・本品開発時のコンセプトです。酵素分解を駆使した当社のエキス化技術により原料の牡蠣をほぼ完全に(99%以上)液化し、さらに賦形剤を使用せずパウダー化しました。
③ 牡蠣の栄養成分をそのまま濃縮
 丸ごとだから大切な栄養成分を逃がしません。オイスターペプチドには、製品100g当たり、亜鉛47.5mg、タウリン2.65g、グリコーゲン19.5gが含まれます(いずれも分析値例)。

④ 豊富なペプチド含有率
 オイスターペプチドは、その名の通りペプチドリッチな製品です。当社の既存製品と比べると、ペプチドの比率は2倍アップしました。一般に、蛋白質よりペプチドの方が消化、吸収の効率が良いと言われています。

⑤ オイスターペプチド約3g = 牡蠣1個分
「あれ?意外に少ないな」と思われるかもしれません。でも、実はこれで良いのです。それは何故か説明しましょう。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によりますと、養殖の生牡蠣の約85%は水分で、残りの約15%が蛋白質などその他の成分(固形分と言います)です。牡蠣の重さを1個20gとすると、約17gが水分で、約3gが固形分にと言う事になります。つまり、1個20gの牡蠣を丸ごとパウダー化した場合には、約17gの水分がなくなり、約3gの固形分のみが残る計算となる訳です。

当社は、牡蠣を丸ごとパウダー化したオイスターペプチドが、上記の計算値と同等であることを示すデータを取得しています。

1個20gの牡蠣を毎日食べることは難しいですが、オイスターペプチドなら約3gでその代替が可能です。

おいしさにもこだわりました
オイスターペプチドは、牡蠣特有の味と風味を有しておりますが、当社の酵素分解技術により、その素材感を残しながらもおいしく仕上げています。健康に役立つ成分を含むだけではなく、食品としてのおいしさも追求しています。

ボーンブロス

鶏ガラや牛骨からとったスープのことです。カフェでコーヒーや砂糖たっぷりの○○ラテなどを飲むよりヘルシーとのことで、今、ニューヨークを中心に人気が広がっています。
火付け役は、ニューヨークにあるボーンブロス専門店「Brodo」(ブロード)です。「ブロード」という名前は、イタリア語で「ブイヨン」を意味する言葉です。また、このお店では、カフェのテイクアウトで使われるような紙コップにボーンブロスを入れて提供し、それがキャッチーだと注目されました。
一般的な美容効果としては、例えば、牛骨を煮込んだスープにはコラーゲンやカルシウム、ミネラルが含まれ、美肌や美髪、アンチエイジングを助ける効果や整腸効果があると言われています。
また、プロバスケットボール選手が、骨折の治療期間にボーンブロスを飲んでいたということで、骨の回復や免疫力のアップも期待されています。

ボーンブロスの特徴

当社ボーンブロスは、厳選した鶏を原料とした、コラーゲンペプチドやヒアルロン酸、イミダゾールジペプチドを多く含むスープです。
一般的に、ご家庭では、鶏ガラや牛骨を鍋でじっくり炊いたり、圧力釜を使って作ったりしますが、当社では、原料を丸ごとそのまま熱水抽出した後、当社独自の技術でタンパク質を分解し、ボーンブロスに仕上げています(分解技術につきましては、別ページのSEHシリーズをご覧下さい)。
当社ボーンブロスの成分は、タンパク質全体の約80%が分子量1,500以下であり、低分子化が進んでいるため、体内での消化吸収性に優れています。社内モニターでは、中高年の肌や関節にトラブルを抱えている方や、骨折などの怪我をされた直後の方で、体感を得られたという結果が出ています。
ボーンブロスはご家庭でも作ることが出来ますが、手間と時間がかかります。当社ボーンブロスは、1日分20 g(スティック)を、水やお湯(80~120 mL程度)と混ぜて手軽にお飲み頂けます。コンソメや豆乳、オレンジジュース、トマトジュースなどと混ぜると、より美味しく召し上がれます。また、スープパスタや鶏雑炊、天津飯などのお料理にもお試し下さい。

用語説明

保健機能食品

「保健機能食品制度」は、食生活が多様化し、様々な食品が流通するようになり、消費者が安心して食品の選択ができるように、メーカー又は販売者の適切な情報提示の必要性から平成13年(2001年)に制度化されました。「保健機能食品」は表示する機能などの違いによって、「栄養機能食品」と「特定保健用食品」とに分ける事ができ、それぞれの項目について規定されています。
平成27年(2015年)4月に施行された食品表示基準には、保健機能食品の一つとして、「機能性表示食品」が盛り込まれました。

特定保健用食品

健康の維持増進に役立つ事が科学的根拠に基づいて認められ、「血圧が高めの方に適した食品です」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。

機能性表示食品

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届出されたものです。ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。

機能性食品素材

本用語に統一された定義はありません。当社では、科学的根拠に基づく機能を有する素材のみを、機能性食品素材と呼び、それ以外のものと区別しています。

保健機能食品 関連サイト

  1. 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
    サーデンペプチドの素材情報については、上記サイトの「素材情報データベース」を参照してください。
  2. 消費者庁 食品表示企画
  3. 消費者庁 機能性表示食品の届出情報検索 サイト